いわゆる
悪乗りってやつです。
綾勘について真面目に考えた文章とか、綾勘とかあげ損ねたー
と前に言ってまして
今日
どっちかあげようとしたんですが
何を思ったかこれをあげて逃げようと思います。
・・・他人から見た綾勘、といったところ・・・かな・・・?
なあ、ちょっとはっちゃん、俺の訴え聞いてくんない。
退 屈 病
何の断りも無く自分の部屋の扉を開けるのは、基本的に双忍か久々知か尾浜だ。
竹谷はガラガラという音に振り返ることもせずに、どうしたー、と気のない返事を返した。
「猫?」
「おー。さっき体育委員が走ってるそばに居たからな、一時預かり」
竹谷は首だけを巡らせて振り返り、肩越しに膝を覗き込む久々知を見上げる。膝の上の猫が少しだけ身じろいだ
「で、何?」
「・・・いや。あのさ。ちょっと長くなるし、俺説明下手なんだけど、聞いてくんない」
「聞くぞ」
まあ目の前に座れよ、と竹谷が促すと、久々知はぐるりと竹谷を回りこみ、膝をそろえて座る
そんなに改まることなのか、と竹谷が笑うと、久々知はしばらく迷った後、あのさ、と口を開いた。
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「先輩」
「んー?」
「ちょっとここにこの糸結んでもらえますか」
綾部がそう言うと、尾浜はようやく読んでいた本から目を上げる。
「今?」
「だって、私とても詰まらないんですもん」
「・・・」
尾浜は読書の邪魔をされたからと言って怒ることもせずに、綾部から糸を受け取ると、どこに結ぶの、と問いかける
「ここです」
ずい、と綾部は自分の小指を突き出した
「・・・いいけど」
どうするの、とも聞かず、尾浜は器用にその指に糸を結びつけた
「じゃあ先輩、先輩の左手貸してください」
「ん」
尾浜は左手だけだらりと綾部の方に向けると、すぐに読書に戻ってしまった
暇を持て余した綾部が辺りをうろついたり、触ってきたりということはもはや日常茶飯事の尾浜にとって、綾部が自分の左手で暇をつぶしていることは何の妨げにもならなかった。
右手だけで器用に頁をめくり、尾浜は本を読み進める
ふと尾浜が左手を動かす。すると、つん、と軽く何かにひかれるような違和感を感じ、視線を左手に落とした。
「・・・喜八郎?」
「はい」
「何これ」
尾浜の左手の小指に、赤い糸が結び付けられていた
その糸の先を視線でたどると、暇そうに尾浜の手元の本を覗き込んでいた綾部の左手の小指―――先ほど尾浜が結んでやった場所―――に繋がっている
「これですか」
「うん」
「この間、不破先輩に借りた本に、好きな人とは左手の小指同士が赤い糸でつながっていると云う話が載っていたんです」
「・・・うん」
「でも私には見えなかったので」
「・・・自分で結んでみたの?」
「はい」
糸は鉢屋先輩に見つくろってもらったんですよ、と綾部はきらきらとした目で尾浜を見上げる
「・・・」
「・・・」
「・・・そんなに暇?」
「そんなに暇です」
「どこか行きたい?」
「・・・特にどことは」
でも先輩とならどこでも行きたいです。と綾部が続ける
尾浜はしばらく綾部を見下ろしてから、ため息交じりに立ちあがる。
赤い糸に引っ張られるように綾部もひょこりと立ち上がる。
「兵助、ちょっと出かけてくる」
「おう」
そう同室人に声をかけると、二人は会話しながら部屋を出て行った。
「これはずしちゃだめ?」
「せっかく上手く結べたんですからいいじゃないですか」
「いやー、店でこれは恥ずかしいよ」
「好いじゃないですか」
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「・・・」
「ちなみにお察しの通り、俺はずっとその後ろで本読んでました」
兵助は一度も顔を上げずに語る。その頭を、竹谷は無言で撫でた。
竹谷の膝で寝ていたはずの猫も気遣わしげに久々知の膝に顎を載せている
「俺、今まであんなに空気になりたいと思った事はありませんでした」
「兵助、お前、頑張った。がんばったよ」
久々知の肩が小刻みに揺れる。それを慰めながら、竹谷はあー、と不意に声を上げた
「っていうか、普通に、その、・・・好きな奴にそんなことされたら、」
「俺なら理性を飛ばす自信がある」
久々知が顔を上げて竹谷の台詞を遮る
「俺も」
竹谷もそれに同意する
「なあ、何なの。アイツ何なの、人外?人外なの?狸?俺今まで狸と同じ部屋で生活してたの」
「兵助落ちつけ。お前がいたから堪えたのかもしれないだろ」
「なら初めから落ち着いてほしい」
「ちょ、」
兵助がおかしい、と竹谷が慌てふためくが久々知は取り合わず、ぶつぶつと呟き続ける
「大体白昼堂々いちゃつくなっていうかそうだよ綾部四年じゃんかなんで部屋に居んだよ、いや、別に部屋に居てもいいけど、・・・え、あれ、良くないのか?俺がおかしいのか?俺?俺なの?」
「へ、兵助、キャラ変わってるから」
俯く久々知の頭を竹谷は撫で続けるしかない。そうしているうちに、再び断りなく扉が開いた
「左ー、饅頭買ってきたんだけど要る?・・・あれ、兵助もここに居たんだ」
「・・・お前って奴は」
実にタイミングの悪い、と竹谷は振り返らずに小さく呟く。
「え?」
「いや。饅頭って―――」
何も聞いてない俺は何も聞いてない、と心の中で自分に言い聞かせ、竹谷は振り返り、久々知は無言で顔を上げる。
部屋に入ってきた尾浜のその後ろ、赤い糸をくっつけたままの綾部がひょこひょこと付いてきていた
「・・・」
「・・・」
「・・・え、何で沈黙」
尾浜が戸惑って声を上げると、竹谷と久々知が同時に立ちあがった。
それに驚いた猫が、尾浜と綾部のそばを駆けて部屋から逃げてゆく
「わっ、ちょ、左、猫・・・」
「兵助、俺雷蔵探してくる」
「分かった。俺三郎蹴ってから捕まえてくる」
訳の分かっていない尾浜と、飄々としたままの綾部を二人は振り返る
「饅頭は食うけど今はいらない」
「あ、そお?」
「猫は逃げても大丈夫だから探さなくていい」
「そう?」
だから、頼むから、
一発殴らせろ
(だから結局ね、暇だったんだって。悪乗りってヤツなんですよ。ね。ね?)
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お題感謝
http://www.geocities.jp/monikarasu/
反省も後悔もしている(黙れ
この後キレた久々知と竹谷に勘と尾浜は説教されます。
あと止めに入った双忍もちょろっと叱られますが、事情を聞いた双忍も叱るほうに回ります。
(きっと雷蔵は怖い。あと三郎はもう笑ってると思う)
ちなみに実は勘も大分ギリギリでしたとかいう裏話。
ギリギリ過ぎてグルグルした揚句、赤い糸とその先の綾部ひきつれて饅頭買いに走ったという。(一番心の中でわたついてたのは勘、次点で久々知・笑)
堪え切ったのは白昼だと云うことと、兵助がいたと云うこと。
ちなみに尾浜がそのことを言うのは綾部が帰ってからなので
結局尾浜は叱られ損。
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いや。あの
カラオケのPVって訳わかんないの流れるじゃないですか。
それでですね
赤い糸を手繰る女の子の映像が流れてまして。
これが浮かんだ私は末期ですよね。でもね
書いたもんは、仕方ないと、おもうんだ(反省してください
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