潜伏CO!
ごめんなさい壱稀ですもう生きてる事くらいお見通しですよねいやあはっは
1月はやくね。
もう二十日とかなんかちょっと地球の自転おかしくね?大丈夫?世界大丈夫?
私が大丈夫じゃないですねゴメンナサイ。
最近「汝曲者なりや?」にはまってます。
人狼ゲームのRKRN版なんですが楽しいです。
興味があれば是非―
という謎宣伝をしつつ
ええとええと
転生パロ綾勘投げておきますツミホロボシー
それはとても幼い約束で、守られるはずが無いとは重々承知していて、―――けれど
「尾浜先輩」
「はいはい」
「指切りしましょう」
何を、と問うその人は少しも変わらず。
指切りを願う自分は、一年前よりも酷く醜く
答えを見つけられないまま、綾部はしばらく口を開いたり閉じたりする。
そしてかすれた声で、どうか。と呟いた。
どうかもう一度出会ってください。どうかもう会いませんように。。
どうか、いつか立場も何もかもない地で一緒になってください。どうかどうか、どうか。
「どうか、忘れないでください」
ようやく口にしたその言葉は、聞き取ってもらえたかすらあやしい。けれどその人はにこりと微笑んで、―――憎らしいほど表情を変えずに
「忘れようもないよ」
そういって綾部の頭を撫でるのである。
「・・・もう、子どもじゃないです」
「いいじゃない、さいごくらい」
さいご。と綾部は口の中で呟く
そう、これが最後なのである。もう一度出会えたとて、味方ではないと思った方がいい。殺し合うくらいならば、もう二度と会わない方が幸せなのである。
「それに」
尾浜は綾部の頬をはさんで上を向かせる
「指切りなんて願う可愛い後輩を、少しくらい甘やかしたってバチは当たらないよ」
そういって絡めた指は、酷く温かくて、そうして、
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「―――どうした勘右衛門」
鉢屋が牛乳のパックを咥えたまま開けられた扉を振り返る。
よろよろと歩いてきた尾浜は、どかりと開いた椅子に乱暴に座りこんだ
「どうしたもこうしたも」
「ああ、例の新入生?」
そう。と尾浜は机に突っ伏す
「しかもおかしな夢みて寝不足」
「参ってるねー」
にやにやと笑う竹谷に掴みかかるふりをしながら、尾浜はふうと溜息をつく
「実は結構参ってる」
「そんなにしつこいのか?」
「・・・まあ」
尾浜は歯切れも悪く、ぼそぼそと呟く
「知りもしない約束を覚えてないのかって聞かれ続けたらちょっとは参るよ」
「・・・そっか」
雷蔵はぽんぽんと尾浜の頭をねぎらうように撫でる
「ねえ、兵助なら覚えてるんじゃない?」
「あ?」
俺と兵助はほとんど一緒にいたから、と尾浜は何度目かになる質問を兵助に向ける
「あの子と俺、昔あったことあった?それだけでも」
「・・・あー」
久々知は迷ったように視線を泳がせ、すぐに苦笑する
「やっぱり、俺は覚えてない」
「そっかぁ」
なんかね、と尾浜は誰に言うでもなくぼやく
「あんなに必死になられたら、思い出せない俺が申し訳なくて。―――でも」
あんなに人一人が必死になるような約束を、忘れるとは思えないんだよなあ。と尾浜はぼやく。
「・・・そうだなあ」
苦笑している竹谷が困ったように呟く
「右の字は忘れっぽいからなあ」
「俺記憶力に自信あるんだぞ!?」
「あー、うん、勘ちゃんは忘れっぽいねえ」
雷蔵まで、と尾浜は悲壮な声を上げる
「・・・勘ちゃん、今までだったらさ」
久々知は独り言のように呟く
「忘れてしまった約束にそんなに固執すること、無いじゃん」
「謝ってすむような事だったらね」
謝って済むような、そんなレベルの約束じゃない感じがして。と尾浜は呟く。
「―――思い出さない方が幸せな約束かもしれないじゃないか」
「・・・もしそうだとしても」
尾浜は鉢屋の方へ向き直る。
「あの子にとってはきっとそうじゃない」
だからどうか、人違いとかであってほしいなあ。早くあの子が約束した本当の人があの子の前に現れてくれるといいなあ。と尾浜はぼやいて、おもむろに鞄から取り出した飴をぱくりと頬張って、もう一度ため息をついた。
夢の中のその子は今にも泣き出しそうな顔で、それでも声を振り絞って、忘れないでくれといじらしい事を言う。
忘れるわけがないじゃないかと、俺は思ったのだ。
けれどその子の心が少しでも報われるなら、約束の一つや二つ請け負ってやろうと思った。
それがただの形だけでも、それがただの気休めでも、ただの飯事だったとしても。
ゆびきりげんまん、と歌う声のかすれ具合も、いまにも流れだしそうな涙を溜めた目も、今すぐにでも抱き締めてそのまま何処かへ連れ去ってしまいたくなって
俺は必死でその子の顔を見ないようにした。
覚えているのは笑顔だけで良いと思った。
うそついたら、と続くその歌を黙って聞いて、尾浜は笑顔を崩さないように指をからめ続ける
けれどそうまでして忘れるはずがないと思ったその子の事を、現に俺は忘れているのである。
今聞いているはずの声だって、その子のモノとはどうしても思えないのである。
そうしてかわされた約束を、俺は一つも覚えていないのである。
顔を上げるその子の顔を、俺は覚えていないのだ。
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「・・・喜八郎」
無言で前を歩く幼馴染みに、滝夜叉丸は声をかける。
「解っていたことだろう?」
立花先輩から聞いてたろう、と滝夜叉丸は声を上げる。
彼に記憶がないと、それはもう知っていることだろう、と滝夜叉丸がどれだけ繰り返しても、綾部は黙って歩き続ける
「しゃんとしろ喜八郎!」
「・・・ねえ滝」
ようやく足を止めて、綾部はぼそぼそと呟く
「約束したんだ。・・・指切りをして、・・・嘘ついたら、・・・僕の事、忘れたら」
とぎれとぎれの言葉に滝夜叉丸は静かに耳を傾ける
「約束したから、そしてそれをあの人は破ったから、だから僕はそれを実行していいはずで」
「・・・ああ」
そのままうずくまってしまった綾部の頭をゆるゆると撫でて、滝夜叉丸は小さく悪態をつく。
どうして忘れてしまったのかと、詰めよって頬の一発でも打たないと気が済まない、それが先輩だろうと関係ない、と滝夜叉丸は歯を食いしばる。
どうして、どうして、どうしてよりにもよってあの人の記憶がない。
「約束したのに、僕は、・・・約束を破ったら、」
ゆびきりげんまん うそついたら
(先輩の事、嫌いになります。そう言ったら貴方は驚いた顔をして、)
「―――嫌われたく、無いなあ」
「え?」
久々知が問い返すと、尾浜はぽかんとした顔で久々知を見上げた
「今何か言ったろ?」
「いや、言ってないよ・・・?」
首をかしげる尾浜に、久々知は首を傾げ返す
「・・・まあ、いいや。俺帰る」
疲れた、と尾浜は鞄をつかんで椅子を立つ。
用事があるから残るという四人にひらりと手を振って、尾浜の背中は遠ざかっていく。
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